インスペクション(住宅診断)とは?②

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最近名前が出る『インスペクション』『住宅診断』『ホームインスペクション』について秋田の総合不動産業者目線で解説させていただくシリーズ、第2回。今回はインスペクションのデメリットや費用面について触れていきます。

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1.インスペクションにかかる費用

戸建て住宅のインスペクション費用は、秋田の木造住宅では5万~10万円で行われていることが多いです。費用は診断の手間や報告書の内容に依存します。広いお家や診断書の内容が細かいほど金額が増加します。ただし、余程のことがなければ診断だけで20万円以上かかるということはないように思います(ものすごく広いとか、壁を破壊しなければ診断できないなど、工事を含む場合は別)インターネットで見てみると、『5万円でやります』などと一律の金額を広告で掲げる会社もありますが、関東圏と秋田では金額が異なることが多いです。理由として、

  • 秋田は広いお家が多い(点検箇所が増える)
  • 秋田は古いお家の依頼も多い
  • 寒冷地用設備の診断が必要で診断箇所が増える(氷止め、雪止め、全体的な断熱性能など)

などが挙げられます。売買上の査定金額(市場価値など)とインスペクションは全く別で、かかる費用は”診断のしやすさ”によりますので、この点注意が必要です。この他にもポイントとして

  • 図面や住宅建築時の書類が残っているか
  • 住宅履歴を記録してあるか

このような部分に関しても検査する側は重視します。住宅図面や設備の説明書や修繕・リフォームした記録があればそれを参考に診断することができます。こうした書類が全く無い場合、診断する側の確認事項や診断に要する時間が増えますので、それによって金額が上限する場合もあります(古い物件の場合などはこのケースがあります)。

2.インスペクションを行うデメリット

そもそもインスペクションを誰がどんなときに行うかということからお話します。多いのは「販売中の住宅で買い主側が安心したいために、売主側の費用負担で行ってほしいという要望がくる」時と、「居住中の住宅についてこれから解体(あるいは建て替え)すべきかリフォームすべきか悩んでいる」時です。

住宅の状態が明らかになるインスペクションは言ってみれば『健康診断』です。実際、健康診断をすることで考えられるデメリットは何があるでしょうか?特にないように感じますが、既往症が明らかになった時に保険料が上がったり、自分が病気であることが明らかになって家族共々ショックを受けること(とは言え、早く現実と直面しているだけですよね)することが挙げられるかと思われます。要するに『自分が思っていたよりも状態が悪かった時』です。まずものすごく状態が良かったとして価値があがることはほとんどありません。健康診断は健康であることを前提に行われているのと同じです。壊れていたり、問題のある箇所が見つかるとその分価値が下がってしまう減点方式に近いものになります。ただし、異常がないことが証明できれば、例えば売買する際に『安心して入居できます』とご説明することができます。安心を担保するためには、こうしたデメリット(心構えとも言えるかしれません)も理解しておかなくてはなりません。

今回はここまでです。

次回はインスペクションをお願いするときに診断業者側から「何故こんなことを言ってくるの?」と思われるお客様が多い、ルールや考え方などについて触れていこうと思います。

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