- 2021.05.22
近年一般的な用語として認知されてきたリフォーム。しかし、類似した用語がたくさん登場し、『それってどう違うんですか?』と聞かれることも増えてきました。言葉だけが独り歩きし…我々も使わないような言葉も出てくることも。この記事ではそうしたリフォームに類似した用語をご説明します。
- Contentsこの記事で読めること
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リフォームに類似する言葉とその意味など
1.リフォームについて
住宅の修繕などで使われるリフォームという言葉。主に建物や設備の作り直し・交換・改装・改築をするときに使われます。外壁の塗装や給湯器の交換などはリフォームになります。ライフスタイルの変更や建物の機能を維持するための定期的なメンテナスなどやまた新築と比べると費用が抑えられますのですでに不動産をお持ちの方が新しい住まいを検討するときの一検討手段にもなります。
2.リペアについて
リフォームにとても似たところでリペアという用語もあります。例えば、ペットがつけてしまった「フローリングやドアのキズ」、いつの間にかついていた「玄関ドアの凹みや擦りキズ」、「洗面台やお風呂のキズ」「カーウインドウのキズ」など、交換までいかないにしても表面を削ったり手直しなどで修繕できる場合です。手直しですので交換などをするリフォームよりも費用が抑えられますが完全に直すことではないため、リペアする際にはどの程度まで直したいかを相談することになります。
3.リノベーションについて
近年非常に使われることの多くなったリノベーションは物件価値を再生する改装工事を指します。 デザインや設備の古さ・老朽化や住まい手や使い手のライフスタイルが変わったことで、低下した物件の価値を使い得るレベルまで再生します。
一新されたデザインなどが注目されて誤解されがちですが、リノベーションはデザイン面だけでなく、性能・機能面でも「問題なく住まうことができるか?」が法律上定まっています。築年数によっては耐震工事が加わり、費用が上がる上、引き渡しまでの期間が長くなることもあります。建築基準法に基づく現行の耐震基準は、昭和56年6月1日に制定されました。築年月日がこの日より前ですと耐震工事が必要になりますので、必ずご確認を。
4.コンバージョンについて
建物の用途変更を含んだ物件価値を再生する改装工事を指します。わかりやすく言うと下記のようなものがあります。
- テナントを倉庫にして利用
- 古民家をカフェに改装
- 住宅を商業用シェアハウスに
- 廃校をサテライトオフィスに
日本ではあまり馴染みのない言葉ですがヨーロッパでは古くからこの考え方があり、既存建物を有効利用しながら都市再生する手法として用いられてきました。街の環境は時とともに変わります。立地から見ると建築当時はテナントが適切だった物件も、時が経つとそこに駐車場があったほうがよかったり、アパートがあったほうが良いとニーズや要請が変わることも多くあります。そういった際に単純な建替えでなく改装改築と併せた建物用途を変更することで、物件の価値を上げるのがコンバージョンです。日本でも近年注目されていますが、建物の用途変更自体がそこまで簡単なことではありませんので、まだ実例が少ないのが現状です。
5.建替え(解体)について
建替えとは解体して新築することです。
「当たり前じゃないか!」と思われるかもしれませんが、建替え=解体+新築と捉えるのはかなり大事なことです。解体について少し触れますと、解体費用の勘定科目なんかはかなり奥が深いです。解体工事費用を資産として計上する場合、減価償却で支払うのが一般的ですが、建替え前提ですと規資産の取得に掛かる費用と同じものとしてみなすことが多いですので前払金として計上したりすることがあったり、譲渡するために取り壊す場合譲渡費用として控除したり、事業用の建物に建て替える場合は必要経費にはならない「家事費」として扱ったり…。このあたりのケースバイケースがかなり広く、それに合わせた解体時期などを考える必要もあります。ですので、解体したいと思ったらまず当社のような不動産会社へご相談下さい。
解体してからの流れは通常の新築工事と同様です。こちらはリフォームとはまた違った流れですが、新しい土地を探す必要もないため(望む条件の土地探しは本当に大変です)、新築工事よりもスムーズにお話が進めやすくなります。
以上、リフォームに類似した言葉について書かせていただきました。実際のところ、私達も日常業務の中でここにある言葉をすべて『リフォーム』と呼んでいて、ケースバイケースであったり、完成した案件を振り返るとリペア+リフォーム+コンバージョンのあわせ技だった…なんてこともあったりで、厳密にしっかりと定義が分けられている事柄ではないように思います。大事なことはその物件を今後どうしていくか、ということです。近い内容の事例を探したりするには大事ですが、我々のような専門家へ話す際も、意図さえ伝われば全く問題ありませんのでお気軽にご相談くださいね!それでは。
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