- 2022.11.25
皆さんは暮らしの中で、『水道の水が出ない』『蛇口から水漏れがする』など水道に関するお悩みはございませんか?皆さんの水道を中心とした水回りのお悩みの症状の原因や対処法を詳しくご紹介いたします。また、寒冷地ならではの『水道管を凍結させてしまった』というお悩みの対処法もご紹介しておりますので是非ご活用ください!
水道の水が出ない
まず、水が出なくなった場合はメーターボックス内のバルブを確認して下さい。以下が水が出ない原因と考えられます。
- 断水
- 受水槽やポンプの故障
- 水道料金の滞納
- 水道管の劣化
断水の場合
断水の場合は、ご近隣の方に水が出ているか、お知らせが入っていなかったかを尋ねてみて下さい。ご近所でも水が出ず事前通知もない場合はお住まいの地域の水道局に連絡していただくことになります。
秋田市の断水・工事情報はこちらから確認ができます。https://www.city.akita.lg.jp/suido/1011432/1008314.html
受水槽やポンプの故障の場合
集合住宅で受水槽を設置している場合、受水槽自体や高架水槽へ水を上げるポンプが故障していたり、点検のために給水を停止させたりする場合があります。この場合は管理会社へのご連絡をお願いいたします。
水道料金の滞納の場合
数カ月間にわたり水道料金を支払っていないと給水が停止されてしまいます。この場合はご契約中の水道局に問い合わせをして確認し、早急に支払うようにしましょう。
水道管の劣化の場合
以上のどの原因も当てはまらない場合は、水道管のサビや損傷が原因で水が出なくなっている可能性も考えられます。この場合は水まわり業者による点検と水道管の修理・交換工事が必要になります。
引っ越し直後に水道の水が出ない場合は?
引越しの際に水道局に申請を忘れていた可能性があります。引越しの1週間ほど前には、利用開始手続きを水道局にしなければいけません。
手続きを忘れていた場合は、お客様センターなどに早めに問い合わせしましょう。
申請を事前にしたのに水道の水が出ない場合は、開始日を間違って伝えていないか確認して下さい。
蛇口から水漏れがする
水漏れの原因は、ほとんどの場合パーツの『経年劣化』です。水漏れを放置しておくと悪化してひどくなる恐れがあるため、見つけたら管理会社にご連絡下さい。
ここでは、蛇口から水漏れした場合の応急処置法をご紹介いたします。
まずは、各蛇口の手前にある止水栓を閉めて下さい。
水漏れしている場所の止水栓をピンポイントで閉めることで、他の蛇口は影響なく利用することが可能です。ほとんどの止水栓はハンドルを回す(ハンドル式)かマイナスドライバーを使って閉めることができます。
通常手で閉開できますが、普段使われない場合は固くなりやすいためスパナ等のお手持ちの工具を使用します。
注意点として家全体の水の供給を一時的に止めることになるので、他の場所でも水が使えなくなってしまいます。 また、元栓を止めても元栓から下流にある配管の中にある水がなくなるまでは、水が漏れ続けますので注意が必要です。
マンションの止水栓(元栓)を閉める場合
マンションやアパートにお住いの場合、居住者様ご自身では閉められないこともありますので、管理人さんや管理会社などにお問合せ下さい。
洗濯機から水漏れがする
洗濯機まわりは漏水が一番多く発生する箇所です。特にマンションなど集合住宅にお住まいの場合、階下へ水漏れすることがありますので、注意が必要です。
また、洗濯機の水漏れにはいくつかケースがございますので水漏れの状況をチェックして下さい。
- 蛇口の水漏れ(締めると止まる)
- 蛇口の水漏れ(閉めても漏れる)
- 蛇口と洗濯機のホース接続部分から水漏れ
- 洗濯機の排水の水漏れ
- 洗濯機本体からの水漏れ
次に、洗濯機から水漏れが確認されたときの応急処置法をご紹介いたします。
蛇口の水漏れ(締めると止まる)場合は、そのまま蛇口を閉めて下さい。
蛇口の水漏れ(閉めても漏れる)場合は、家の元栓を閉めて下さい。
蛇口と洗濯機のホース接続部分から水漏れの場合は、排水口の詰まりを確認して下さい。 ※排水が詰まっていない場合、洗濯機のフィルターをチェックしてみて下さい。
洗濯機の排水の水漏れの場合は、洗濯機本体のメーカーへ連絡または洗濯機本体の交換をしましょう。
シャワーヘッドやホースから水漏れがする
シャワーヘッドの寿命は5年~10年です。お風呂のシャワーヘッドやホースは内部に水が溜まってしまうものなので、どうしても劣化しやすいです。その為、年月によりうまく機能しなくなり、水がポタポタと漏れ出してきます。
まずは、シャワーヘッドやホースのどの部分から水が漏れているのかをしっかり見て確認しましょう。
確認方法は、シャワーヘッドを上向きにして平坦な場所に置くことです。
それでも水漏れが起こるようであれば、そもそも蛇口本体が原因と考えられます。
接続部からポタポタと漏れているようであれば、その部分の補修や部品の交換が必要です。もし漏れないようでしたら、シャワーヘッドやホース内部の残留水が原因です。
残留水は、シャワーヘッドを取り外して中の水を抜いてみましょう。同時にホース内も水を抜いておきましょう。
それでも改善しない場合は、買い換えも検討しましょう。
トイレから水漏れがする
トイレの水漏れの主な原因は『経年劣化』です。下記のような場合に水漏れが起こりやすくなります。
次にトイレの水漏れのケースをご紹介いたします。
【パイプなどの接合部分からの水漏れ】
トイレのパイプなどの接合部分から水漏れが発生している場合、ほとんどが、パッキンやナットなどの劣化・ゆるみが原因です。
※パッキンとは、液体や気体などが漏れないよう、または外部から侵入しないよう、密閉構造の機密性を高めるために用いられる詰め物のこと。ナットとは、ボルトなどと組み合わせて、様々な部品を固定したり締め付けたりする物のこと。タンク内部の部品が劣化したり、位置がずれてしまって水漏れを起こすことがあります。
【トイレタンクが原因の水漏れ】
上記のトイレパイプから水漏れを起こしているケースと同様に接合部分からの水漏れする場合と、タンクがきちんと機能していないことが原因の場合とがあります。
【温水洗浄便座からの水漏れ】
この場合は接合部分からの水漏れと、本体のトラブルが原因と考えられます。
ウォッシュレットの水漏れの場合は、経年劣化が原因となるケースが多く、温水洗浄便座を劣化させないためにも、日ごろのお手入れは大事です。水が出ない状態でノズルを引き出してお掃除できるので、こまめにお手入れしてトラブルを防ぎましょう。
【便座からの水漏れ】
この場合は便器下部が結露しているケースや、本体にヒビが入るなど損傷している可能性があります。
トイレの水漏れは、ご家庭で対処することが難しく、修理しようとしてトイレのパーツを傷つけてしまうと症状の悪化に繋がるので、無理をせず専門の業者に依頼することをお勧めします。
水道の蛇口を閉めても水が止まらない
水が止まらないという症状も水漏れの時と同様に『経年劣化』が主な原因です。次に、2つの応急処置法を注意点も含めてご紹介いたします。
1つ目は水道の止水栓を閉めて止めることです。止水栓の場所は水周りの種類によって次のように異なります。
- キッチンは流しの下
- 洗面所は洗面台の下
- お風呂は壁から蛇口につながる部分
- トイレは壁からタンクにつながる部分にあることが多いです。
また、ハンドル付きの止水栓はハンドルをひねって閉めることが可能です。ハンドルは、「蛇口のようなハンドルが付いたもの」と「マイナスネジが付いたもの」の2種類があります。
マイナスネジの止水栓は、マイナスドライバーを使います。どちらのタイプも、基本的には閉めるときは時計回り、開くときは反時計回りに回すと覚えておきましょう。
2つ目は、水道の水抜き栓を閉めて止めることです。止水栓の場所がわからない場合や止水栓を閉められない場合は、水抜栓を閉めれば水道の水を止められます。
戸建ての場合、水抜栓の場所は室内か室外、または両方です。床に「水抜栓」「ドレンバルブ」などと書かれた蓋が付いていたり、壁や床下点検口の中に水抜栓のハンドルが設置されていたりします。
マンションやアパートにお住いの場合、居住者様ご自身では閉められないこともありますので、管理人さんや管理会社などにお問合せ下さい。
キッチンの排水がスムーズに流れない/流れる時にゴボゴボ音がする
この場合は、排水溝の『つまり』が原因と考えられます。そこで、主なつまりの原因をご紹介いたします。
- 油
- 食材カス
- 固形物
油が原因の場合
キッチンの排水溝のつまりの原因1位は「油」によるものです。
最近の洗剤は、少量でもすっきり洗い流せるようなものが増えてきましたが、食器はきれいになっても流れた排水の中の油はそのままきちんと分解されていない場合がほとんどです。一回の油を流す量が少なくても、それが冷えると排水パイプにへばりつき、どんどん蓄積していきます。 特に、冬期間は冷えるので、油によるつまりが起きやすいです。
【油によるつまりの予防法】
油のついたお皿や調理器具は、一度キッチンペーパーなどで油をふき取ってから洗う、揚げ物をした後の油はそのまま流さないなどを日頃から心がけることをおすすめします。
食材カスが原因の場合
「油」の次につまりの原因になるのが「食材カス」です。
調理中の食材を誤って流してしまった、とぐ際のお米を少しだからと排水口に流してしまったなど心当たりはありませんか?油と同様に、食材カスも一つ一つは小さくても途中で他の汚れとくっついたりして大きくなりつまりの原因となります。
【食材カスによるつまりの予防法】
この場合も、事前に食べ残しを処分してから洗うことが大切になってきます。 また、調理時の食材があやまって流れてしまうことのないように、排水口内のゴミ受けにネットをかぶせるなどもおすすめです。
固形物が原因の場合
油や食材カスに続いて、つまりの原因になりやすいのは、爪楊枝や洗剤のキャップなどの固形物です。
流れた固形物を無理に取ろうとすると排水管内を傷つけてしまいさらに被害が広がることが考えられますので、この場合は専門の修理業者へ依頼することをおすすめします。
【固形物によるつまりの予防法】
爪楊枝などは、ゴミ受けのネットをしていても破って流れていく可能性があるので排水口を通る前の段階でしっかり処分できるようにしましょう。
お風呂の水が詰まる
お風呂が詰まる原因は以下が原因と考えられます。
- 髪の毛
- 皮脂・垢
- 洗いカス
- 固形物
髪の毛の場合の対処法
可能であれば毎日、排水溝カバーの下にあるヘアキャッチャーを掃除することが望ましいですが、もし詰まってしまった場合は市販のパイプクリーナーを投与してみましょう。
有効成分として含まれる次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムが、髪の毛のタンパク質を溶かす働きをします。
皮脂・垢の場合の対処法
シャンプーやボディソープ、石鹸のカスなどの詰まりには酸性の洗浄成分が効果的です。クエン酸がその代表的なものであり、重曹と混ぜて使うことで皮脂などの酸性の汚れにも対応できます。
固形物の場合の対処法
固形物を放置しておくと深刻なつまりにつながる恐れがあるので、回収しなければなりません。奥の方へ流れていってしまっている場合は業者にご連絡下さい。また、賃貸物件にお住まいの方は管理会社にご連絡下さい。
トイレの水がスムーズに流れない
このようなトイレの詰まりの主な原因は
- トイレットペーパーの流しすぎ
- 水に溶けにくいもの、溶けない異物の詰まりなどがあります。
トイレの詰まりの対処法
- 便器に溜まった水を取り除く
- 最初にバケツで水を流してみる
- それでもダメならお湯をバケツに注ぐ
- 同じようにお湯をバケツで流していく
- 「STEP4」を2~3回繰り返す
- 詰まりが解消できたかの確認はレバーではなくバケツで水を流す
それでも改善しない場合は業者にご連絡下さい。また、賃貸物件にお住まいの方は管理会社にご連絡下さい。
上の階から水漏れがする
アパートやマンションにお住まいの方は、上の階から水が漏れてくるトラブルに合う可能性があります。そんな場合の対処法をご紹介いたします。
まず、上の階から水漏れがしていることを発見したら、被害状況を撮影して下さい。その後、すぐに管理会社にご連絡ください。
水漏れが対処されるまでは、家の家電製品や家具を非難させて下さい。また、バケツを置くなどをして床が濡れることを防ぐ処置もしておきましょう。
水道管を凍結させてしまった
まず初めに、水道が凍結しやすい条件をご紹介いたします。
- 気温がマイナス4度以下になったとき
- おやすみ前や、旅行などで家を留守にするなど長時間水道を使わないとき
- 「真冬日」(1日中外気温が氷点下の日)が続いたとき
次に、凍結しやすい場所をご紹介いたします。
- フレキ管(フレキシブル管)や止水栓がむき出しになっている水道
- 外にある水道
- 北向きにあるなど、日が当たらない場所に位置する水道
- 風の通り道にある水道
そして、水道が凍結してしまった場合の対処法をご紹介いたします。
- 元栓の場所を把握する
- タオルをかけてぬるま湯をかける
- ドライヤーで温める
それぞれの対処法についてより詳しくご紹介いたします。
【元栓の場所を把握する】
水道管が凍結していたら、すぐに元栓の場所を確認しましょう。万が一破裂してしまった場合は元栓を閉めて水を止め、破裂した箇所にビニール袋を巻きつけて上からガムテープなどで固定し、水道局指定業者に連絡をして下さい。
ただし、元栓を閉めても水が出続ける場合や、水道メーター自体が故障している場合には、至急水道局へ連絡をしましょう。
【タオルをかけてぬるま湯をかける】
ぬるま湯をかけて凍った部分を溶かしましょう。急激な温度の変化によって水道管にヒビが入るなど破損してしまうことがあるため、熱湯を使用することは厳禁です。露出している管や蛇口などにタオルを巻き付け、上からお湯をゆっくりかけると水が出るようになります。
【ドライヤーで温める】
電源が確保できる場合には、ドライヤーを使ってゆっくりと水道管を温めるのもおすすめです。ドライヤーは一定の温度を維持することができるため、効果的に凍結した部分を温めてくれます。また、電源が確保できない場合は、カイロを当てて凍結部分を温める方法も有効です。
水道管を破裂させてしまったら?
この場合は、水の漏れている水道管の水抜き栓を閉めると、水を止めることができます。
それでも水が出ない場合は、「秋田市指定給水装置工事事業者」へ依頼してください。なお、アパートなどにお住まいの場合は、管理人や所有者に連絡のうえ、依頼してください。
指定工事業者一覧https://www.city.akita.lg.jp/suido/okyakusama/1008310.html
凍結防止のためには?
凍結防止のためには、「水抜き」の作業が必要です。寒冷地の建物には、水抜き栓(不凍栓)が設置されていますので、適切に水抜きを行いましょう。また、冬期間に限らず、引っ越しや旅行等で長期間水道を使用しないときも漏水等の事故を防止するために水抜きを行いましょう。
【水抜きの手順】
手動式の場合
- 水とお湯の蛇口を全開にしながら、水抜きバルブを「しめる」または「水抜」と書かれた方向へ目一杯回す。
- 水抜きが完了したら(ゴボゴボと音がします)、蛇口を閉める。
電動式の場合
- 操作盤の電源を入れ、水抜ランプが点滅するのを確認する。
- 水とお湯の蛇口を全開にしながら、水抜ボタンを押す。
- 水抜きが完了すると(ゴボゴボと音がします)、水抜ランプが点灯する。
- 操作盤の電源を切り、蛇口を閉める。
※シャワーホースの中の水を抜くため、シャワーのヘッド部は浴槽に置いて、蛇口の切り替えレバーを「シャワー」側にし、蛇口を全開にします。シャワーの中が凍ると、ホースが裂けたり金具が破損し、ヤケドや怪我をする恐れがあります。
【水栓トイレの水抜きの手順】
- レバーを上げたままにする
- 水抜き栓のハンドルを右(閉の方向)に閉める
- レバーを戻す
- タンク内を空にする
【水抜きの戻し方】
水抜きから給水状態に戻す(解除する・復旧させる)場合は、水を抜くために開けていた所をすべて閉めて、水抜き栓(元栓)を開いて下さい。
最初は、コボッと音がして勢いがよく水が出てきますが、これは管に入っていた空気が押し出されているだけですのでご安心下さい。空気が抜けきると普通通りに水が使用できます。
この際に、水道管の中のサビが一緒にとれてしまい蛇口に詰まってしまう事ことがあります。その時は、蛇口の先についているフィルター付きのキャップを外して掃除してください。解消が難しい場合は水道業者にご連絡下さい。
【水抜きの際の注意事項】
- 水抜き栓も故障することがあります。水抜きの際には「シュー」と音がしますが、この音は水抜きが完了すると止まります。音がいつまでもする場合は、水抜きが不完全で栓が故障しているサインです。修理が必要ですのでご連絡下さい。
- 水抜き栓を操作する場合は、完全に止まるまで、目一杯「あける」または「しめる」かして下さい。中途半端な位置で止めると、水道凍結や破裂、漏水の原因になります。
- ほとんどの給湯器には、「凍結防止機能」が付いています。コンセントは抜かないで下さい。
秋田県の水道凍結指数はこちらからチェックすることができます。https://tenki.jp/indexes/freezing_water/2/8/
まとめ
今回は
- 水道の水が出ない
- 蛇口から水漏れがする
- 洗濯機から水漏れがする
- シャワーヘッドやホースから水漏れがする
- トイレから水漏れがする
- 水道の蛇口を閉めても水が止まらない
- キッチンの排水がスムーズに流れない/水が流れる時にゴボゴボ音がする
- お風呂の水が詰まる
- トイレの水がスムーズに流れない
- 上の階から水漏れがする
- 水道管を凍結させてしまったという水道を中心とした水回りのトラブルの原因と対処法を詳しくご紹介いたしました。
ご自身で対処できる方法もご紹介しましたが、ご自身で修理して症状を悪化させるかもしれないと心配でしたら、専門の業者に依頼することをお勧めします。また、『すまいのがっこう』では、他にも住まいのお役立ち情報を掲載しておりますので皆さまの暮らしに是非ご活用ください!
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